【THL通信】THLの戦略コンセプトとは？2021年9月22日

タップホスピタリティラボ沖縄（THL）について、THL通信と題しまして コンセプトやどんなことをやっていくのかについて数回にわけてお伝えしていきたいと思います。

第1回目の今回は「タップホスピタリティラボ沖縄（THL）の戦略コンセプトについて」です。

＜THL完成イメージ図＞

THLは沖縄県うるま市にある沖縄IT津梁パークに建設を予定しております。
沖縄IT津梁パークは、沖縄県が国内外の情報通信関連産業の一大拠点となるためのビックプロジェクトです。

THLは産学官連携により未来観光都市の実現に向けて可能性を追求する実験フィールドです。
具体的には、沖縄IT津梁パークやその周辺に誘致されている企業やスタッフの皆様に実験的に提供されるサービス・モデルを利用していただくことで、IT技術の利活用による課題解決の実現を目指していきます。

そのため、THLはホテルDXを進めていこうとするホテル関係者の方々にご利用いただくものであり、一般のお客様が普通のホテルとして利用することは考えていません。

未来観光都市の実現に向けては『スマート観光シティDX』構想を掲げ、より強靭な観光産業のモデルを確立するため、 下記のテーマに関する実験・研究を実施していきます。

• 非接触型ホスピタリティサービス

  宿泊施設の次世代モデルケースを実証実験
  IT技術を利活用した非接触型ホスピタリティサービスをデザイン

• ロボット活用による生産性向上

  人間とロボットとの共生による生産性のアップ

• モビリティサービスの実証（自動運転技術・MaaS)

  飛行機、船、モノレール、バス、タクシー、レンタカーなど多くの移動手段の情報を集約し、
  スマホのアプリを通じて、利用者に情報、予約、決済サービスを提供する仕組みの構築

• 無人店舗の実験運用

  最先端のIT技術を利活用した無人店舗の実験運用

• 遠隔統合管理センター

  島嶼県（とうしょけん）という特異性を活かした、複数施設の遠隔統合管理センターとする研究開発

• 次世代通信システムの整備

  通信網の整備によりテストベット・アイランドの一つとして様々な実証実験を実施

そんなさまざまな実証実験を予定しているTHLですが、施設の概要はというと・・・

＜THLフロア図＞

実験客室の他にも、コワーキングスペースやレストラン・カフェなども用意されております。
未来観光都市の見本になるべく、必要なものをぎゅっと詰めた素敵な施設ができあがる予定です。

THLがこれから実験・研究していく成果によって、ホテルシステムをはじめとするさまざまなテクノロジーと情報を一元管理することで、複雑なオペレーションをシンプルにします。
このことにより、さまざまなヒトやモノを繋ぎ合わせテクノロジーをサービスに変換し、ホスピタリティサービスを追求します。

宿泊施設で行われている様々な接客サービスを、「人にしかできないサービス（ホスピタリティ）」と「作業としてのサービス」に仕分けし、「作業としてのサービス」をテクノロジーを活用したしくみに変換する方法により、先進技術による、安心・安全・清潔・エコ・コンビニエンスな宿泊体験と効率化、新たな宿泊業の価値創造に取り組みます。

「IT×観光」による観光産業の持続的成長を実現することができれば、 他産業や経済全体がより豊かになる世界を実現できるのではないかと考えております。

本プロジェクトで実現しようと考えている構想の一部については下記の動画をご覧ください。

JARC（宿泊施設関連協会）の会報誌「JARC LIVE」第11号にて、弊社 社長 林武司がTHLの目的などについてインタビューを受けております。 そちらもあわせてご確認いただけますと、より深くご理解いただけるかと思いますのでお時間ありましたらぜひご一読ください。

JARC LIVE　第11号 掲載記事（PDF:904KB）

今後もTHLについて建設状況や予定している実験の詳細などについてお届けしていきます。
次回もぜひご一読いただければ幸いです。

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