インターネットの普及にともない、さまざまなモノ・コトのコモディティ化が進みました。 他社との差異がなくなったからと価格競争をするだけでは施設の運営を継続していくことは難しく、これからの宿泊施設は社会情勢やトレンドを注視し時代にあわせた柔軟な施設運営が必要になると考えます。
~1990年代 | 2000年代 | 2010年代 | 2020年代~ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国内経済 | 右肩上がり
(インフレ) |
デフレ | 当面横ばい状態 | |||||
国内人口 | 増 | 横ばい | 減少もしくは横ばい | 減少 | ||||
ホテル市場 | 全体的に不足 | 全体的に飽和状態 |
継続した飽和状態 一部供給不足(インバウンド増) |
|||||
ネットワーク
環境 |
構内から 構外へ |
ネットワーク環境の普及 | クラウドコンピューティングの普及
ソーシャルネットワークの広がり |
|||||
ITの
位置づけ |
便利な道具 としての延長 |
営業支援・マネジメント支援 としての利用 |
ホテル運営の道標の一端 |
マイホテル マイホテル |
~1990年代 | 2000年代 | 2010年代 | 2020年代~ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
代表的な 思想 |
|
|
|
|
||||
代表的な 導入目的 効果 |
|
|
|
|
また、宿泊施設を含めた多くの接客業において「おもてなし」は重要な要素です。 「おもてなし」の難しいところは、ゲストが当初感じた感謝や感動がいつしか当たり前のものになってしまうことです。 継続することでブランドとして醸成されるものではありますが、提供するサービスの品質を保ち続けるためには多大な努力が必要とされます。 これらのことから宿泊施設において施設もヒトもサービスも、すべてのものが常に最良が何であるかを検討しアップデートが求められます。
タップでは宿泊施設のより良い施設運営をサポートするために、先進技術による、安心・安全・清潔・エコ・コンビニエンスな宿泊体験と効率化、新たな宿泊業の価値創造に取り組んでまいります。
具体的には、宿泊施設で行われている様々な接客サービスを、「人にしかできないサービス(ホスピタリティ)」と「作業としてのサービス」とに仕分けし、「作業としてのサービス」をテクノロジーを活用したしくみに変換する方法により、顧客満足や生産性の向上を追求していきます。
宿泊という経験の中でゲストに提供できるコト・モノは、まだまだ数多くあると我々は考えています。
テレビ・ネット・SNSなどメディアの選択肢が増えたことで、各個人の行動属性がより細分化されている中、今後は大衆向けのサービスからより個人に向き合ったサービスの提供が求められると予測します。
宿泊施設とタップ、さらにはパートナー企業が共創することで、新たな技術を積極的に活用した個々のゲストに応じた空間提供や、どなたにも垣根なく宿泊を体験していただけるアクセシビリティに配慮した施設など、新しい価値を宿泊施設・ゲストが体験できるようになると考えます。
国内人口が減少している中、ホテル市場においては人材不足が大きな課題となっています。限られた中で最適なオペレーションを提供するためには、サービスを「ホスピタリティ」と「作業」にわけることで、効率化や生産性・体験価値向上に転換していくことが求められます。
効率的なオペレーションを構築するために、「作業」は技術を活用することで省力化し、より価値の高い「ホスピタリティ」に従業員が注力することができれば、ゲストへの体験価値向上に繋がり施設全体の価値向上が期待できます。
さまざまな技術を活用したモバイルチェックインや、ロボット配送、客室家電コントロール、生体認証(顔認証や静脈認証など)による施設内機能の利用などは、施設運営における効率化・生産性の向上だけではなく、それら自体がゲストの宿泊体験の価値向上に繋がる可能性も含んでいます。
開発例
我々は宿泊施設の新しい価値創造、効率的なオペレーションと宿泊体験価値の向上に貢献するために、機能に特化したホテルシステムから施設全体の運営を管理できるコアとしてのホテルシステムに進化する必要があると考えました。
ホテルシステム(PMS)を中心にした、施設全体の管理も含めたファシリティマネジメントを実現できる仕組みを構築することによって、新たな価値創造や持続可能な生産・消費の実現をお手伝いし、SDGsへの取り組みにも繋がる未来志向の施設運営をお手伝いすることをお約束します。
我々タップは宿泊・観光産業に特化した世界初の実証実験施設THL(Tap HospitaliTy Lab)を沖縄県うるま市に建設しました。
THLでは産学官連携により多くのパートナー企業様と共に、デジタル技術を利活用した様々な取り組みを施設全体で行っていきます。
具体的には、ロボットや最先端IT技術を活用した新しい観光サービスの開発や実証実験、観光需要の創出、宿泊業界の生産性向上や宿泊経営の高度化、ゲストの利便性の向上、高度観光人材の育成など多岐に渡ります。
これらの取り組みを通じて、THLでは宿泊・観光業界のDXを推進し、より良い未来観光都市の実現に向けて可能性を追求していきます。
我々のミッションは、提案することではなく実現できるまでやりきることです。
「サービス」ではなく「ホスピタリティ」を追求することを大切にしています。
ホスピタリティの追求には、宿泊施設様自身も見逃していた課題を見つけ出す気付く力が重要であると考えます。解決すべき真の課題・目的を見つけ出し、さまざまなヒトやモノを繋ぎ合わせテクノロジーをサービスに変換します。
我々は創業以来、一貫してホテルシステムの専業ベンダーとしてさまざまなシステムの開発を実行してまいりました。
社会の進化とともに、宿泊施設様はもちろんゲストにとって最良のホスピタリティとは何かを考え、ホテルエンジニアリング会社として皆様と共に進化していきたいと考えています。
「変化のきっかけを作る」という意味をこめた我々タップは、社会情勢を鑑みた新たなサービスや機能、人材不足を解消するための省力化、収益の最大化に繋がる生産性の向上など、未来のホスピタリティを創造するため、さまざまな分野のパートナーと協力しホスピタリティサービスをリードします。