「東急ステイ」は今までのホテルとは違い「ホテルと住宅の長所を生かした新しいコンセプトのアパートメントホテル」。
都心部を中心に複数店舗を展開しており、「シティホテルの居住空間をビジネスホテルの価格で!」を追求している。
そのホテル運営を支えてきたホテル情報システムが、更新のタイミングを迎えた。
単なるシステムの更新だけでなく、ホテルにとって命ともいえる宿泊客サービスの向上につながるようなシステムへ。
東急ステイ様がパートナーとして選んだのはタップの新システムである。
2001年にタップが導入したホテル情報システムは、東急ステイ様の「アパートメントホテル」運営に適したカスタマイズを行ったシステムである。そのシステムを宿泊予約・フロント業務に活用していた。そして、2007年にシステムのリプレイス時期を向かえ、次の要件を満たすシステムの検討を始めた。
あらゆる角度から検討した結果、上記要件に対して実現可能な、タップJAVAシステムを導入することとなった。そもそも、タップシステムはホテル向けパッケージとして開発されているが、宿泊業を主体とした多種多様な施設形態に柔軟に対応がしやすいシステムである。タップJAVAシステムでは、新しい機能や使い勝手の向上も期待でき、それをホテル運営に活かすことで、さらなる効率化とそれによるお客様へのサービス向上も期待できる。また、長年使い込み、信頼を寄せてきたホテル情報システムの新バージョンであること、これらを主な理由として、タップJAVAシステムの導入が決断された。
*今回のように「アパートメントホテル」といった独自要件に対応するにあたり、タップが長年にわたり蓄積されたホテル運営の業務ノウハウが充分活かされた。
標準で実装されている、販売予測分析機能・料金指示機能を利用することにより、勘と経験に基づいて行っていた販売指示を、データの裏づけをもとに、迅速で的確な指示が可能となった。これにより高精度な需要予測の実現ができ、売上げ向上につながると期待される。
長年にわたる、東急ステイ様とともに培ったノウハウを最大限に活かし、現行システムの機能の継承をスムーズに実現した。その結果、システムのリプレイスをスムーズに行うことができた。
タップのホスティングサービスを利用することにより、最適な稼動環境でホテル情報システムが利用でき、将来的に拠点が追加された場合でもハード増強に心配がなくなり安心して、システムの利用が可能となった。サーバ管理をホテル側で行う必要がなくコスト削減にもつながっている。また、集中管理でのメリットはほかにもある。リアルタイムで全ホテルの予約状況の把握が可能となり、他ホテルへの送客が迅速に行えるようになった。顧客情報の統一管理でも顧客サービス向上・販促活動に貢献している。
長期滞在をなさるお客様からは、さまざまなご要望がホテルによせられる。その一つ一つを的確に対応することが、重要なテーマである。それを実現しているのが、備考情報、メッセージ、顧客連動である。さまざまなご要望をいろいろな角度から登録可能であり、その情報を共有し活用することにより、顧客サービスが向上し、お客様が満足してお泊り頂けることを可能としている。
チェーンホテルのメリットを活かすシステム基盤は、今回のリプレイスで概ね構築された。今後は、その基盤を有効に活かしていく段階である。たとえば、施設の増加にともない、予約業務を主体としたセンター施設の新設に対してCRSシステムの導入も視野に入れることが可能となった。その結果、チェーン全体での迅速で的確な販売指示を行うことにより、さらなる収益の向上が見込まれる。また、統一顧客でも各ホテルでの利用実績、備考情報等の統合が可能であり、顧客の利用動向に則した販促活動、1to1マーケティング(お客様一人一人へのサービスの向上)の実現が可能となる。
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事業内容 | 東急ステイの経営、並びに経営受託等に関する業務、他 |
ホームページ | https://www.tokyustay.co.jp/ |