ホテル・旅館で使用されるシステムの多くは、自社にサーバーを導入のうえ、稼動させる仕組みになっていると思われます。
当然機械故障を想定しながら運営をされている事と思いますが、災害などによる突然の問題が発生した場合、高額な機器の破損や破損後の復旧の時間的なロス、
またソフトウェアやデータの消失など大きな影響を及ぼすため、現代では自社に重要な機材を置くことなく、安心・安全なデータセンターにて管理されるシステム利用形態が増えております。
クラウド/ホスティングサービスをご提供する中で、自然災害等のリスクヘッジとして、本州および沖縄に複数のデータセンター用意し、データバックアップはパブリッククラウドを活用しています。
タップ ホテルシステムの2023年時点での稼働状況は、約80%がクラウド/ホスティングとなっています。
総務省が公開しております令和4年 通信利用動向調査報告書(企業編)においても、企業におけるクラウド利用率は70%以上にまで拡大しています。
さらに、クラウドサービスの効果を実感している企業は85.9%と非常に高い結果となっています。
もちろん、オンプレミス・クラウド・ホスティングの運用については、それぞれにメリット、デメリットがあります。
運営方針や施設形態にあわせて、最適なサービスを選択をしていただくことが重要です。
参考リンク:総務省 通信利用動向調査
自社設置型 | ホスティング型 | クラウド型 | ||
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費用 | イニシャル 費用 |
パッケージ・導入費・サーバー機器 | パッケージ・導入費・回線構築費用 | 導入費・回線構築費用 |
ランニング 費用 |
保守料 | ホスティング利用料・回線利用料 (サーバー・保守料) |
ホスティング利用料・回線利用料 (パッケージ・サーバー・保守料) |
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サーバー 機器 |
サーバー 管理責任 |
ホテル (災害発生時に問題に気付く) |
タップ (監視機能による事前障害認知) |
タップ (監視機能による事前障害認知) |
障害復旧 (冗長性) |
遅い (復旧に半日以上掛かることもある) |
早い (障害時は予備サーバーへ切替え) |
早い (障害時は予備サーバーへ切替え) |
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セキュリティ | 低いことが多い (ホテルで管理) |
高い (サーバーセンターでの管理) |
高い (サーバーセンターでの管理) |
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環境 (災害対策・ホコリ・空調) |
環境が適していない場合が多い | 良い (サーバーセンターでの環境) |
良い (サーバーセンターでの環境) |
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利用 期間 |
最高利用期間 | サーバーの保守切れ (5~10年) |
基本的には無制限 | 基本的には無制限 |
最低利用期間 | 減価償却・リース (5年が多い) |
最低利用期間の経過後は終了できる | 最低利用期間の経過後は終了できる |
凡例